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​シチリア島情報

企画旅行

​​シチリア島の地理

シチリア島はイタリア南部のつま先にあたる先に浮かぶ地中海最大の島で、面積は25,711平方キロメートル、

人口約500万人の三角形の形をした島です。

島の中でも最も標高の高いエトナ山はヨーロッパの中でも一番高い活火山でもあり

今も噴火活動を続けています。

気候は地中海式気候で、穏やかで湿った冬と暑く乾燥した夏の二つの季節があり、農業に適した気候と肥沃な土壌により小麦、シトロン、オレンジ、レモン、オリーブ、オリーブオイル、アーモンド、ピスタチオ、ブドウなどの農作物が実り

ワイン(赤・白・デザートワイン)やレモン(リモンチェッロ)の加工酒などが島の主要産業となっています。

島の州都はパレルモで、他にも主要都市としてカターニャ、シラクーサ、メッシーナ、トラーパニなどがあります。

聖ロザリアの彫刻

シチリア島の歴史と文化

地理的に重要な交通の要衝として古くから認識され、紀元前8世紀(およそ2800年前)のギリシャ人の入植から、ギリシャ、ローマ帝国、イスラム勢力、ノルマン、ローマ帝国、スペインなど様々な勢力下に置かれたことで、多様な文化と多様な建築、料理などが発展し、都市国家の集合体だったイタリア本土とは違い、島全体で独自の文化を形成しています。

現在も移民が多く、ルーマニア人、チュニジア人、アルバニア人、スリランカ人、モロッコ人など

東ヨーロッパや北アフリカよりシチリア島に居住する移民グループが多くいます。

古代都市ヒエラポリス

シチリア島の世界遺産

1.アグリジェントの遺跡地域(1997年登録)
2.ヴィッラ・ロマーナ・デル・カサーレ(1997年登録)
3.エオリア諸島(2000年登録)
4.ヴァル・ディ・ノートの後期バロック様式の町々(2002年登録)
5.シラクサとパンターリカの岩壁墓地遺跡(2005年登録)
6.エトナ山(自然遺産2013年登録)
7.アラブ=ノルマン様式のパレルモと、チェファル、モンレアーレの大聖堂(2015年登録)

トリナクリア.png

シチリア島の旗

シチリア島の旗はトリナクリアというギリシャ語で三本の足の意味を持つシチリア島の形をしたシンボルを表しています。三本の足は其々メッシーナ、マルサーラ、パキーノの三つの岬を表し、中央の顔はギリシャ神話に登場する見たものは石に変えられてしまう女性メデューサ、頭毛が蛇ではなく麦の穂であるのはシチリアの肥沃な大地を表す大地母神を表しています。

ランチテーブル

​シチリア島の食文化

シチリア島の食文化の背景には歴史的な背景から人からもたらされた食と元々シチリアという土地柄、温暖な地中海性気候や北アフリカから吹く乾燥したシロッコという乾燥した風の影響の他、土地の持つ豊かな土壌がもたらす地理的な背景から発展した食が融合して成り立っています。

地中海の文明の十字路と呼ばれるシチリア島はイタリア本土から北アフリカアラブ・イスラム文化の国々に隣接する立地的な理由と豊かな大地を求める隣国の他民族から攻め入れられ、フェニキア人、ギリシャ人、ローマ人、アラブ人、

ノルマン人、フランス人、スペイン人などによりもたらされた食文化が発展してきました。

 

例えばギリシャ人からはオリーブやブドウにワイン

アラブ人からは杏や桃などの他、ピスタチオやジャスミンやごま、ジェラートやカッサータなどのスイーツ、ドライフルーツなどの甘いお菓子類は殆どアラブ人よりもたらされたものになります。

また、ノルマン人からは串焼きやロースト料理、

スペイン人からは大航海時代の影響でアメリカからもたらされたトマトやカカオ、

トウモロコシやポテト、ピーマンにナスなど多岐に渡る野菜類が挙げられます。

 

シチリア島内では天然塩の産地であるトラーパニ、ピスタチオで有名なブロンテ、伝統的なチョコレートの名産地であるモディカなど、海のミネラルや火山によりもたらされた肥えた土壌によるカラーの異なる豊かな特産品を目にすることができます。

また、祝日に決まって食べられるものやローカルがB級グルメとして食する食べ物もあり、例えばライスコロッケで有名なアランチーニはサンタルチア祭(12月)に、またパニカメウサという牛の内臓の肉を挟んだ下町グルメのバーガーなどがあります。他にもリコッタチーズを使用した伝統菓子で有名なカンノーリは祝日に限らず普段よりシチリアのみならずイタリア国内で愛されるスイーツとして食されています。

職人の店

​​シチリア島の名産・特産

肥沃な大地にはオリーブやワイン、レモン、野菜類などが豊富に取れ、また海に囲まれた島である環境から

山の幸も海の幸も豊富なグルメ天国であります。
レモン、オリーブ、オリーブオイル、アーモンド、ブロンテのピスタチオ、モディカのチョコレート、

トラーパ二の天然塩、ワイン、スパゲティーなどの飲食品から自然派コスメやバスグッズ、陶器などの小物まで

あります。

お土産店でよく見る陶器のうち、テスタ・ディ・モーロ(Testa di Moro)と呼ばれる男女の頭の形をした置き物は女性はシチリア人、男性はアラブ人を象徴し、現在でもシチリアの家のバルコニーに植木鉢として利用されているほか、インテリアとしても人気があります。また、幸運を呼ぶと言われるピンニャ(Pigna)は松ぼっくりの形に似た置物で松ぼっくりはたくさんの種をつけることから、生命力・永遠・不死などの象徴とされ、縁起物としてお祝い事がある時の贈り物として人気です。

​身体にも良いシチリア島の名産・特産

レモンの木

レモン

イタリア産のレモンの7割が

シチリア産と言われるほど島のあちこちで見られる

シチリア島のレモン。

地中海性気候で、温暖な気候に恵まれて育った

レモンはリモンチェッロ(レモンのリキュール)

やグラニータ(かき氷)、レモンキャンディーなど

様々な加工品があります。

​・ビタミンC=免疫力アップ、お肌をきれいにする

・クエン酸=ブドウ糖を無駄なくエネルギーに転換、疲労物質である乳酸を分解しスタミナ維持、血液の循環を良くして自律神経の乱れやストレスを緩和させる

肝臓にも良い

ナッツとチョコレートの小品

​モディカのチョコレート

スペインの統治時代よりアステカ帝国(アステカ文明)由来のカカオ加工技術を駆使して生まれたモディカのチョコレートは、

カカオ・砂糖・スパイスのみで作られたシンプルなチョコレートです。

・ポリフェノール=肌老化の防止、動脈硬化の予防

アレルギーの改善、精神安定、リラックス

・食物繊維の一種であるリグニン=腸内環境を整える、便通を良くする

・テオブロミン=脂肪の蓄積を防ぎ、体重増加を抑える、利尿作用や興奮作用

・脂肪酸であるステアリン酸、オレイン酸、パルミチン=体脂肪を蓄えにくい

オリーブオイル

エキストラバージン

オリーブオイル

古代ギリシャ時代、ローマ時代から様々な薬草と共に薬としても調合され

食用だけでなく宗教儀式にも使われてきたオリーブオイル。シチリア島のオリーブオイルは風味の強さとフルーティーさが引き立っています。

・ポリフェノール=抗酸化作用、美肌効果、アンチエイジング

・ビタミンE=血管をきれいにし、血糖値の急上昇を抑え、血圧低減、血液サラサラ効果

・オレイン酸=食べ過ぎ防止、高血圧や心臓疾患、動脈硬化を防ぎ肥満を改善、血中の悪玉コレステロール(LDL)を減らす

・食物繊維=便秘解消

Image by Joanna Kosinska

ブロンテのピスタチオ

現在も活発に活動している火山であるエトナ山のミネラルを豊富に含んだ土壌で栄養を吸い上げて育ったブロンテ産のピスタチオは

あざやかな緑色をしていることが特徴で、血行促進、腸内環境の改善やアンチエイジング効果が期待できます。

・食物繊維=便秘予防

・βカロテンとルテイン=抗酸化作用、活性酸素の除去、ニキビと乾燥予防に紫外線から肌を守る

・オレイン酸とリノール酸=コレステロールを調整し血流と血行を良くする

・ビタミンB2とB6=食べたものをスムーズにエネルギーに転換し、疲労回復効果

・カリウム=余分な塩分を排出し、むくみ解消

塩

トラーパニの天然塩

フェニキア人よりもたらされたと言われるトラーパニの塩は、太陽と風で自然に乾燥天日干しされたミネラル豊富な海塩です。

・ナトリウム=お肌をツルツル滑らかにし、水分調整、筋肉を正常に動かす

・マグネシウム=皮膚の保湿力を高め、湿疹や疥癬、乾燥肌など、皮膚トラブルの症状を改善する

アーモンド

アヴォラのアーモンド

アラブ人よりもたらされたアーモンド。シチリア島の南東部の街アヴォラで栽培されたアーモンドは通常のアーモンドの3倍のビタミンEを含み、大粒で食べ応えがあります。

・ビタミンE=シミしわ対策などアンチエイジング

・オレイン酸とリノール酸=悪玉コレステロール減少

・食物繊維=おなかの調子を整える

・ビタミンB2=肌トラブルのケア

​民族によりもたらされたシチリア島の食文化の歴史についてのご紹介ビデオはこちら↓

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