街の情報

バゲリア(Bagheria)
パレルモの貴族たちが建てた別荘地のあるバゲリアはパレルモ中心地より、東に15㎞ほどの場所に位置にあります。18世紀に作られたお屋敷で、ヴィッラ・パラゴニア(Villa Palagonia)というゲーテの「イタリア紀行」に登場する怪物のお屋敷があります。
ソールントと呼ばれるバゲリアの小高い丘の上には古代ギリシャと古代ローマ時代の影響を受けた遺跡があり、アゴラや劇場跡、住居の跡が残っています。
また、バゲリアはスフィンチョーネというピザのようなパンが美味しいと有名です。

チェファル(Cefalu)
海に面したリゾート地で映画「ニューシネマパラダイス」の撮影地としても有名なこじんまりしたお洒落な街。漁村であったこの街にはお洒落なお店やカフェなどがあり、夏はビーチリゾート地としても有名です。街のシンボルであるチェファル大聖堂は世界遺産に登録されている建造物の一つです。街の裏側にはチェファルのシンボルでもある絶景の望める岩山へと続くトレッキングコース(距離3.4km所要時間1時間~1時間半)
があり、途中小さな遺跡であるディアナ神殿を通過すれば真っ青な海と、積み重なるレンガの街の様子が伺えます。

カッカモ(Caccamo)
パレルモ中心地から約40キロメートル東、標高約520メートルの丘の上に築かれ、シチリア島でも最大級のノルマン王朝時代に築城された保存状態の良いカッカモ城のあるカッカモは名物ソーセージやキノコのピザなど山の幸が豊富です。

トラビア(Trabia)
スパゲティー発祥の地であり、こじんまりとしたヨットハーバーのあるトラビアの港町サンニコラからは遠方にチェファルの眺望とバゲリアのソールントが見える、閑静なローカルの住むエリア。
真夏になると港から海へとヨットで繰り出し海水浴を楽しむ家族や友人連れ、ヨーロッパ各地からの観光客でにぎわい、イベントの時期が近づくとパレルモの中心地に住む人々がゆっくり過ごされる郊外の街へと変わります。

州都パレルモ(Palermo)
シチリア島の州都。ギリシャ語で「全てが港」という意味のPanormus(パノルムス)が語源であるパレルモ州都はアラブ・ノルマン時代の影響を受けた建造物が多く残されており2015年に世界遺産として多くの建物が登録されています。
また、映画「ゴッドファーザーPartⅢ」のロケ地であるマッシモ劇場はヨーロッパでも有数のオペラ劇場として有名です。

パレルモの世界遺産
2015年7月、世界遺産として登録された「アラブ・ノルマン様式のパレルモと、チェファル、モンレアーレの大聖堂」。
12世紀のシチリアのノルマン王国時代(1130年~1194年)に建てられた教会や宮殿は、
ヨーロッパ・イスラム・ビザンチンの社会的・文化的な融合を示す貴重な歴史建造物、多様な民族(アラブ人、ビザンツ人、フランス人、スペイン人など)、文化(西洋、イスラム、ビザンチン)、宗教(イスラム、キリスト)の混合した歴史の象徴として
観光客を魅了しています。
・ノルマン王宮(1130年完成)とパラティーナ礼拝堂(1143年完成)
・サン・ジョヴァンニ・デリ・エレミティ教会 (1136年完成)
・サンタ・マリア・デッランミラリオ教会(=マルトラーナ教会、1143年完成)
・サン・カタルド教会(1160年完成)
・パレルモ大聖堂(1185年完成)
・ジーザ宮殿(1175年完成)
・アンミラリオ橋(1131年完成)
・チェファル大聖堂(1131年~1240年完成、パレルモ郊外)
・モンレアーレ大聖堂(1182年完成、パレルモ郊外)

パレ ルモのメルカート(市場)
パレルモの中心地には主に3つの市場
バッラロ市場、カーポ市場、ヴィッチリア市場があります。
バッラロ市場は古く、最も賑やかで、生鮮食品からストリートフード
カーポ市場はマッシモ劇場の裏手に位置する観光客向けのお店が多く、
お土産品から日用品まで取り扱うお店が多く並んでいます。
また、ヴィッチリア市場はかつて食肉を扱う店舗として存在していましたが、
現在二つの市場に比べ規模は小さ目ながら、香辛料や屋台などが並び
夜は繁華街のような雰囲気でローカルが多く集まる市場となっています。
